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ああ、神様。どうか一日だけでよいのです。
私を人間にして下さいませ。
人間にしてあの人に気持ちを伝えさせてくださいませ。

一瞬でも構いません。あの人に好きだと伝えられるのなら。
神様。
神様。
神様。
どうか願いを叶えてください。愚かな私の願いを聞き届けて下さい。

<<お前は、つらい思いをすることになるよ>>

まぁ!
神様ですわね?そうですわね?
どんなつらいことが待っていても私は平気ですわ。
あの人に気持ちを伝えられずに長い時間を過ごさなければならない方が私にはつらいのです。苦しいのです。

<<・・・そこまで言うなら叶えてあげよう>>

本当ですの、神様!?
ありがとうございます。ありがとうございます。
こんなにも嬉しいことはありませんわ。

<<明日の日没までお前に身体を与えよう。それでいいかね?>>

もちろんですわ。
ああ神様、私、なんてお礼を言えばいいのでしょう。
出来ることなら御前にひざまづいて靴に3度キスをしたいくらいですわ。

<<明日は、お前の望むとおりにしなさい。幸運を祈っているよ>>

ありがとうございます!

ああもう・・・明日が待ちきれないわ。
こんなに素敵なことがあるかしら?
あの人と言葉が交わせるだなんてまるで夢のよう。

お月様、今日は早くお帰りくださいな。
お日様、どうぞ早くいらっしゃって。
そしてずっと私といてくださいな。

待ち遠しいわ。
待ち遠しいわ。
早く夜が明けないかしら。
早くあの人がいらっしゃらないかしら。

 

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